車輪摩耗計測システム
方式、構造
・本装置は光切断法による車輪断面の3次元形状を計測し、正常な基準車両との差分を
算出して、断面形状 プロファイルと共に表示させるものです。
・走行中の車輪に対してレーザースリット光が踏面に直角で車軸を通る照射のタイミングで、
左右2台の200万画素のCCDカメラがスリット画像を捕らえ3次元計算、合成・差分計算
を行い、画像及びデータを保存します。
・これを左右の車輪に対して同時に行い、計4台の高画素カメラ画像データの計算処理を1台
のPCで約1秒毎に実行します。
計測項目
以下の項目について自動的に計測を行い、プロファイルも表示します。
a) タイヤ厚さ T
b) フランジ直径 D
c) フランジ厚さ F
d) フランジ高さ H
e) バックゲージ(内面距離) BG
f) 外面距離 F+BG/2
A:基準溝直径(固定値:780mm)
B:基準溝面から踏面測定位置までの寸法(固定値:65mm)
G:タイヤ厚基準直径(固定値:730mm)
K:踏面からフランジ厚さ測定点までの寸法(固定値:10mm)
BG:内面距離(測定値)
C:基準溝からフランジ先端までの寸法(測定値)
F:フランジ厚さ(測定値)
H:フランジ高さ(測定値)
D:フランジ直径 = A+2C
T:タイヤ厚さ = C-H+(A-G)/ 2
システム構成図
・ カメラケーブル長は10m Max.
・ 車輪タイミングセンサーにより上り下り用に2ヶ配置し片側を横切った時、
レーザー点灯させ、次のセンサーでトリガー撮像を行います。
計測状況例
a)基準車輪での計測調整状況例です b)走行中の計測状況例です
計測実行画面(PC画面)
・車輪測定計画
・新型車輪計測(メインメニー)
・調整診断モード カメラ調整
診断(テスト)-1.-2.
・測定モード1 パラメーター設定
・測定モード2
・測定結果モード
・データ編集、管理
・磨耗経過表示他(顧客御要望に対応)
主要仕様
・車輪サイズ:踏面直径が新品の約10%減までの車輪を対象。
・編成車両数:最大8両編成(別途打ち合わせにより増可)
・車両移動速度:10km/H 以下
・車輪横ずれ:±15mm 以内
・車輪状態:基準溝にゴミ付着ないこと
・外乱光:直射日光は避ける
・計測精度:±0.5mm
・電源:AC100V 200VA
・環境条件:温度 -5℃~40℃ 湿度90%RH以下